南 原 繁 研 究 会

The Society for Nambara Shigeru Studies




南原繁研究会」にようこそ!




南原繁研究会代表 加 藤 節




 「南原繁研究会」にようこそ。会について一層の御理解をいただくために、私どもの活動の概要について紹介させていただきたいと思います。
 南原繁は、戦時下に、キリスト教信仰とカントおよびフィヒテの哲学とに依拠しながら、ナチズムと天皇制ファシズムとを「暗い憐れな愛国主義」として厳しく批判し、敗戦後は、新憲法や教育基本法の制定への実践的なコミットメントを通して、この国の戦後改革に大きな足跡を残した政治哲学者でありました。本研究会は、こうした南原の思想や生き方に共鳴する有志が鴨下重彦東大名誉教授を中心として集まり、南原の没後30年にあたる2004年に設立した組織であります。その設立を支えたのは、戦後体制を清算しようとする動きに抗して、南原等が掲げた戦後改革の理念を改めて確認し、それを、今に引き継ぎ、また次世代に手渡そうとする固い決意でありました。
 こうした経緯を経て設立されたこの研究会の活動には、大きく別けて三つのものがあります。一つは、南原の著作を順次読み解いて行く月例の研究会活動です。この活動は、南原の思想を理解し、また南原を通して近代日本の歴史を知ろうとする会員の熱意によって、すでに140回をこえる回数を刻んでまいりました。会の第二の活動は、公開の夏期研究会の開催です。この研究会は、会員が広く南原に関連する問題について報告し、参加者との忌憚のない意見交換を行うことを目的としたものです。研究会の第三の重要な活動は、南原や南原を取り巻く知識人たちの思想を広く江湖に知っていただくことを意図した公開シンポジウムを開催し、その成果を書物にまとめて世に問うことです。
 このような活動を続けている「南原繁研究会」は、職業も年齢も異なる会員が、自発的に集い、自由に議論し、その運営に平等に参加する開かれた組織、まさに、南原繁の思想や戦後改革の理念を継承しようとする会員の意志だけで維持されているまったくの自発的結社(voluntary association)であります。そうした性格上、本研究会は、ささやかで小規模な集団の域を超えるものではありませんが、それでも、私どもは、南原がそれに賭けた戦後改革の初発の理念を担い、それを世に広めるという高い志だけは失うことなく本研究会をこれからも維持して行きたいと考えております。多くの心ある方々のこの会への御理解と御参加とを心から希望して、私からの御挨拶といたします。





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